おーさき
オーサキ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 秩父市に伝わるオーサキは、祀る家を富ませる一方で人にも取り憑き、発熱やうわ言を起こすとされる憑き物で、辛味や匂いの強い食べ物で退けられるという。
- 細部
秩父市に伝わるオーサキは正体のはっきりしない憑き物で、これを祀る家は品物を次々に引き寄せられて急に裕福になるとされ、男女の別なく人にも取り憑くという。取り憑かれると熱を出し寝言のようなうわ言を口走るようになり、とりわけ子供や体の弱った者につきやすいとされるが、辛味や匂いの強い食べ物を口にすれば憑かれずに済むとも伝えられる。飼い主の蚕を上等な品に取り替えて富ませる一方、家の主人をそしった者には腹痛や頭痛を負わせるとも語られる。
ある者はオーサキを足で払いのけたところ気がおかしくなったが、屋根伝いに出ていくとやがて元通りに治ったという。また、小さな粒のような姿でもぞもぞと体内に入り込んできたのを、押さえつけて揉み出した者もいたと伝わる。
- 広まり方
- 1968年『西郊民俗』所収、河上一雄の聞書。1986年刊『新編埼玉県史』別編2(民俗2)、根津富夫の記録。1995年『伝承文芸』(国学院大学民俗文学研究会)ほかに拠る。
- 地域
- 埼玉県秩父市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ