むらかみしのちをながすおおすぎ
村上市の血を流す大杉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 伐ろうとすると血を流し声をあげて元通りに治る大杉を、三日三晩火をたいて焼き切ったという村上市の巨木伝説。
- 細部
- 村上市の村はずれには、太さ4、5丈にもなろうかという大杉があったという。ある時この杉を伐り始めると、木の中から泣くようにも唸るようにも怒るようにも聞こえる声がし、伐り口からは滝のように赤い血が噴き出したため、作業していた若者たちは恐れて逃げ帰ってしまった。ところが翌日見に行くと、木の傷はすっかり元どおりになっている。この繰り返しに手を焼いた村人たちは、人数を通常の三倍に増やし、三日三晩かけて木の下に火をたき、出た木くずを片端から燃やし続けて、ようやく大杉を伐り倒すことができた。木が夜ごと元に戻っていたのは、他の木の精が見舞いに訪れ、伐りくずを傷口に押しつけていたからだという。
- 広まり方
- 1982年刊『新潟県史 資料編22 民俗1』所収、水沢謙一「血の出る木」の報告に記録されている。
- 地域
- 新潟県村上市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ