とおののせんたくものをさらうおおおとこ
遠野の洗濯物をさらう大男
国内
未確認生物
- どんな話か
- 遠野の山中では、洗濯物を抱えて消える大男や、蛇入りの鞄を提げた大男に出くわしたという話が伝わる。
- 細部
遠野市の山中には、大男にまつわる話が伝わっている。ある人が草刈りのために山へ入り、見慣れない沢に出たところ、木々の枝という枝に洗濯された衣類が数多く干してあるのを見つけた。驚いて眺めていると、一人の大男が現れてその洗濯物をかき集め、あっという間に谷のほうへと姿を消してしまったという。大正二年の秋には、こんな出来事もあった。ある少年が山道を通って家へ帰ろうとしていたところ、一人の大男と行き会ってしまった。
その大男は藤の蔓で編んだ鞄のようなものを肩から提げており、中をのぞき込むと、蛇の姿がちらりと見て取れたという。驚いた少年はそのまま道の脇ですくみ上がってしまったが、大男のほうは急ぎ足でその場を通り過ぎていったと伝えられている。
- 広まり方
- 『郷土研究』1913年掲載および1914年掲載、佐々木繁「遠野雑記」に記録された複数の話をまとめた。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 大正
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ