おおくじら
大鯨
国内
未確認生物
- どんな話か
- 天保八年に明浜の浜へ向かって進み、自ら砂浜へ乗り上げたと伝えられる巨大な鯨。
- 細部
- 天保八年、明浜の沖合に途方もない大きさの鯨が現れ、陸を目指してまっすぐ進んできた。浜に出た人々はその図体に気圧されて手を出せずにいたが、鯨はやがて向きを変えると、なお岸へ近づき、そのまま砂浜へ乗り上げてしまったという。海から寄り来る巨大な生き物は富をもたらす一方で神聖視もされ、寄り鯨として供養の対象になった。手出しをためらった浜の人々の態度にも、その両義的な受け止め方がうかがえる。
- 広まり方
- 1996年の『日本常民文化紀要』に載る松崎憲三の論考、寄り鯨の処置をめぐって―動植物の供養―に取り上げられている。
- 地域
- 愛媛県西予市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ