ざおうのみずうみぬしあらそいおおがに
蔵王の湖主争い大蟹
国内
未確認生物
- どんな話か
- 湖の主の座を争った大ウナギと大蟹の合戦で、加勢を頼まれた人間が恐れをなし、大ウナギが切り裂かれて敗れたという伝説。
- 細部
湖の主の座をめぐって大ウナギと大蟹が争ったという伝説が二通り伝わっている。一つは、七日七晩にわたる激しい戦いの末に劣勢となった大ウナギが、通りかかったマタギに矢を射てほしいと加勢を頼んだが、恐れをなしたマタギは矢を放たないまま逃げ出してしまい、大ウナギは大蟹のはさみで体を三つに断ち切られて水面を漂うことになったというものである。山肌が破れて水が流れ出したことで隠れ場所を失った大蟹も、その後は姿を見せなくなったという。
もう一つの話では、体が大きくなりすぎて三階滝に身を隠せなくなった大蟹が、近くの不動滝を奪おうとして夜ごと両目を月のように光らせながら大ウナギに戦いを挑んだとされる。大ウナギは鉄砲撃ちに加勢を求めたが、鉄砲撃ちは大蟹の迫力に気圧されて引き金を引けず、結局大ウナギは大蟹のはさみで体を七つに切られ、頭を飛ばされてしまったと語られている。
- 広まり方
- 1967年刊『最上地方民俗』所収、佐藤義則「大ウナギと大蟹の戦い」に2話とも記録がある。
- 地域
- 宮城県蔵王町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ