かがのおおかみにおくられたくらおとこ
加賀の狼に送られた蔵男
国内
未確認生物
- どんな話か
- 酒蔵の男が夜、山城温泉へ向かう途中の藪で2匹の狼に睨まれたが、煙草を吸いつつ通り抜けると、前後から見送られたという。
- 細部
- 加賀市大聖寺町の酒造家、吉崎屋甚左衛門のもとで働く蔵男が、夜四つ時分に山城温泉へ出かけようとしたときのことである。道中の藪に差し掛かると、大きな狼が2匹、地に伏せるようにしてこちらをじっと睨んでいた。以前に老人から狼と出くわしたときの心得を聞かされていた蔵男は、落ち着いて煙草をくゆらせながら2匹の隙間をそろそろと進み抜けたところ、狼たちは危害を加えるどころか、蔵男の前後についてまるで送り届けるように歩いたという。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』に掲載された、宮本謙吾「聖城怪談録」に記録がある。
- 地域
- 石川県加賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ