おおかみ
狼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 明治三十年ごろの秋田では、狼に噛まれた者はその後一切、餅の類を口にできなくなるといわれていた。
- 細部
- 明治三十年ごろ、狼にかみつかれた経験を持つ者は、その後の人生で餅の類を一切食べられなくなるという言い伝えが秋田にあった。噛まれた傷そのものの後遺症というより、狼という存在に触れたことが体質や運命を変えてしまうという発想に基づくものと考えられる。理由や機序について詳しい説明は残っていないが、人と獣との接触が単なる怪我にとどまらず、その後の食生活にまで影響を及ぼすとされた点に、狼を特別な力を持つ動物とみなす当時の意識がうかがえる。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1936年掲載の武藤鐡城「狼犬の話」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県秋田市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ