ひおきしのめをきられたおおがに
日置市の目を斬られた大蟹
国内
未確認生物
- どんな話か
- 慶応年間の梅雨時、畳の半分ほどの甲羅を持つ毛深い大蟹に安山松之丞らが遭遇し、刀で目を切り落として撃退したという話。
- 細部
- 慶応年間、梅雨のさなかの六月、安山家の屋敷前の道とヤマンカン馬場が交わる三叉路で、安山松之丞らは甲羅が畳の半分ほどもある毛深い蟹に出くわした。刀で斬りつけたものの甲羅は固く、刃はあっけなく折れてしまう。そこで別の刀に持ち替えて目を狙って斬りつけると、ようやく片方の目を切り落とすことができ、蟹は退散していったという。血の跡は海まで続いていたと伝えられ、切り取られた目玉は昭和六年ごろまで実際に保管されていたという。さらに、梅雨入り前になるとヤマンカン馬場の南の道の方角から、正体の分からないウーンウーンといううめき声が聞こえてくることがあるとも語られている。
- 広まり方
- 1972年の『南九州郷土研究』掲載、安山登「安山怪談録」にまとめられている。
- 地域
- 鹿児島県日置市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ