いずのくにのかべからぬけだすだいぼうず
伊豆の国の壁から抜け出す大坊主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 宿屋の壁の雨じみが大坊主と小坊主の姿で抜け出し、寝ていた男を引きずったという伊豆の国市の話。
- 細部
- 伊豆の国市のある宿の一階にあるその部屋は陰気な空気が漂い、雨漏りでできた壁の染みが大坊主と小坊主のように見えていたという。夜が更けてあたりが静まると、閉め切ったはずの表口の格子戸がひとりでに開くような音が響き、手で砂を払うような気配とともに、その染みの姿がそのまま抜け出してくるのだという。抜け出した大坊主と小坊主は上の階の部屋にまで上がり込み、寝ている男の枕元で手を引っ張るぞとささやきながら、体をずるずると床の間まで引きずっていったと伝わる。
- 広まり方
- 1932年の『旅と伝説』誌所収、鰭廣彦「猿今昔」に記録がある。
- 地域
- 静岡県伊豆の国市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ