おおあわび
大鮑
国内
未確認生物
- どんな話か
- 船底に穴が開いた危機を大鮑が海底から現れてふさいで救ったとされ、氏子は鮑を採らず食べない習わしを守る。
- 細部
- 羽黒山から勧請された羽黒権現が海を渡って佐渡へ向かう途中、船の底に穴があき浸水する騒ぎとなった。そのとき海底から大きな鮑が現れて自らの身で穴をふさぎ、船を無事に浜へたどり着かせたのだという。この由来から、羽黒権現を氏神とする人々は鮑を採ることも口にすることも避けるようになったと伝わる。同じように船を救う鮑の話は佐渡に配流された日蓮の渡海譚にも見られ、暴風で船が浸水した際、日蓮が神社に祈ったところ大鮑が船底の穴を防いだという。信仰する神仏への祈りに応えて海の生き物が危難を救うという筋立てが、複数の伝えに共通して語られている。
- 広まり方
- 『新潟県史 資料編23 民俗2』(1984年)所収、北見俊夫「海の信仰」中の鮑の海難救助伝説に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ