せとうちのかげなきけんむんまつ
瀬戸内の影なきケンムンマツ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 村の角でイマジョの怨霊話やケンムンの話をしていた頃、日暮れになると影のない妖怪の火ケンムンマツが近づいてきたが、自動車が走り出すと見られなくなった。
- 細部
- 瀬戸内町では、昔は村の辻に人が集まり、イマジョの怨霊にまつわる話や妖怪ケンムンについての話をして過ごすことがあった。そうしているうちに午後七時ごろの日暮れどきになると、ケンムンマツと呼ばれる影のない妖怪の火が近づいてくることがあったという。しかし自動車が走るようになってからは、このケンムンマツの姿は見られなくなってしまったと語られている。夜の暗さや人の集まり方といった生活様式の変化とともに、怪異が語られる場そのものが失われていったことをうかがわせる話である。
- 広まり方
- 1985年の『南島研究』に掲載された登山修「奄美大島瀬戸内町嘉鉄の昔話(上)」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県瀬戸内町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ