おんりょう
怨霊
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 冷泉天皇は、政争に敗れて没した民部卿藤原元方の怨霊に取り憑かれて心を乱されたと伝えられている。
- 細部
- 平安時代の天皇である冷泉天皇は、在位中にたびたび心の平静を失い、常軌を逸した振る舞いに及んだと伝えられているが、その原因は民部卿元方という人物の怨霊によるものだとされている。元方がどのような経緯で天皇に強い恨みを抱くに至ったのかは詳しく語られていないが、死してなお朝廷に留まり、時の天皇の心を直接乱すほどの強い怨念を及ぼしたと恐れられた。天皇個人の資質や病とは切り離し、政争や確執の末に没した者の怨霊が治世そのものを揺るがす力を持つとする、平安期らしい怨霊観がうかがえる話である。
- 広まり方
- 日本随筆大成第一期1976年収録、富士谷御杖「北辺随筆」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ