むこのおんねん
婿の怨念
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 若い頃に密夫と間違われて処刑された婿の怨念により、老いた妻の周囲で不可解な出火が相次いだという。
- 細部
- 猿が京に住むある老いた女性の衣服にたびたび火がついたが、衣服そのものは燃えず、腕にわずか五分ほどの傷跡が残るだけだった。また彼女が厠へ入ると、火の気がないにもかかわらず出火して厠だけが焼け落ちたこともあれば、火が燃え広がって二十七軒もの家を焼いたこともあった。これらはすべて、老女が若かった頃に密通相手と間違えられて姑を手にかけたとして処刑された婿の怨念によるものだと語られている。身に覚えのない罪で命を絶たれた者の恨みが、長い年月を経て火となって現れたという話である。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、中村経年「積翠閑話」に記録がある。
- 地域
- 群馬県みなかみ町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ