かすけのおんねん
加助の怨念
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 処刑の際に松本城を睨んだ義民中萱加助の怨念が、城を傾かせたのだと語られた。
- 細部
- 年貢の減免を訴えて命を落とした義民が、刑場で城のほうへ強い視線を向けたという。その一瞥に込められた念のせいで、城の天守が傾いてしまったのだと里では説明された。実在の一揆の指導者をめぐる記憶が、建物の歪みという目に見える事実と結び付けられている。権力に屈しなかった者の思いが物理的な形で残るという語り口は、義民伝承にしばしば見られるものである。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、城と屋敷の伝説のうち城の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県安曇野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ