おんなのゆうれい
女の幽霊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夕暮れに飴屋へ一文だけ飴を買いに来る若い女の正体は、墓の中で死後に子を産んだ死人で、子は飴で育てられていた。
- 細部
- 金沢市内で語られる話に、夕方になると飴屋へやってきては必ず一文だけ飴を買っていく、顔色の悪い若い女の幽霊がある。不審に思った飴屋の主人がある日その女のあとをつけていくと、女は墓地の中にすっと入っていって姿を消してしまった。翌日その墓を掘り返してみると、すでに死んでいたはずの女の遺骸のそばで赤子が生まれており、買い求めた飴によって命をつないでいたことが分かったという。死してなお我が子を思う母の情念が幽霊となって町へ現れたという、いわゆる子育て幽霊・飴買い幽霊の系譜に連なる話である。
- 広まり方
- 1930年の『民俗学』所収、中村浩「加賀・能登採訪聴取帳(一)」に記録がある。
- 地域
- 石川県金沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ