おんなだぬき
女狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 隣村からの帰り道で老人が出会った見知った女は、正体を見破られると悲鳴を上げて姿を消した化け狸だったという。
- 細部
- 隣り村からの帰路、ある老人が前方から歩いてくる女に行き会った。顔見知りだったので呼びかけてみたが、女はただ笑うばかりで何も答えない。様子がおかしいと悟った老人は、これは狸の仕業に違いないと踏んで女の前に立ちはだかった。すると相手はキャンと一声鳴いて跳び上がり、次の瞬間には姿を消していたという。後日、老人が再び同じ道を通って用向きの先へ向かおうとしたところ、いつまで歩いても目的地に着かない。不審に思って辺りを見回すと、いつの間にか来た道とは正反対の方角へ進んでおり、気づけば山の頂に腰を下ろしていたそうである。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』掲載、榊木敏「伝説の島原(四)―船幽霊と狸の話―」に記録されている。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ