おに
鬼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 嵯峨天皇の頃、嫉妬に狂った公卿の娘が貴船社に願を掛けて鬼の姿となり宇治川に浸かって生身の鬼と化し、妬む女や男の縁者を次々に取り殺したという。
- 細部
- 摂津守頼光が治めていた時代、人が次々に姿を消すという出来事が相次いだ。その由来を調べていくと、時代をさかのぼった嵯峨天皇の御代に、ある公卿の娘が嫉妬のあまり貴船の社に願をかけ、鬼のような姿となって夜な夜な宇治川へ向かうようになったことに行き着いたという。この姿を目にした者は命を落としたと語られる。娘はさらに三七日のあいだ宇治川に身を浸し続けたことで、ついに本物の生身の鬼となってしまった。そうして鬼となったのちは、自分を妬んだ女や、自分をもてあそんだ男の親類縁者などを、思うがままに取り殺していったと伝えられている。
- 広まり方
- 1974年の『日本随筆大成第2期』所収、西田直養「筱舎漫筆」に記録がある。
- 地域
- 京都府宇治市
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ