おに
鬼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 豊田市には鬼にまつわる話が複数残り、石合戦で色鬼が生まれた由来や、鬼の腰掛け石、川下と実栗の鬼の岩投げ喧嘩などが伝わる。
- 細部
- 豊田市には鬼をめぐる話がいくつも伝わっている。小原町では、青鬼と赤鬼が縄張りをめぐって石を投げ合い、知恵にまさる赤鬼が勝利したという。負けた青鬼は、蓑と笠を身につけて井戸をさらってくれるなら雨を降らせようと言い残して雲の彼方へ昇っていき、天の神様はこの一件をきっかけにさまざまな色の鬼をこしらえたのだという。和合町の立岩には、山あいに棲みついていた鬼が運んだとされる大岩が残っており、鬼はその石に腰をおろして一休みしていたと語られている。また、田代川下流の雑敷町側と、足助町実栗側の川筋には、それぞれ別の鬼が棲んでいたとされ、下流側には娘、実栗側には息子がある点まで似通っていた。若い二人が惹かれ合ったことから、どちらの家に迎えるかをめぐって親鬼同士が対立し、岩の投げ合いで決着をつけることになったという。結果は、下流側が敗れて岩だらけの川原になったとも、反対に実栗側が敗れて息子が下流の家へ婿入りしたとも、地域によって語りが分かれている。
- 広まり方
- 1988年の『中京民俗』所収、柴田操・安浪香理・大塚貢による口承文芸の記録、1991年の同誌に載る安浪香理ほかによる調査、および1975年の『民俗採訪』にある國學院大學民俗学研究会の愛知県西加茂郡小原村調査を合わせたものである。
- 地域
- 愛知県豊田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ