くもばけおに
蜘蛛化け鬼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大晦日の晩に鬼が蜘蛛に化けて一人暮らしの老人を襲おうとしたが、火を焚いて撃退したという由来譚。
- 細部
- 揖保川町に伝わる話で、大晦日の晩は年桶を祝い終えるまで火を絶やさず起きていなければならないとされた。かつて鬼が毎年この夜に集落を訪れ、住人を一人ずつ食べていた時期があったという。ある年、一人暮らしの老爺の家を狙った鬼が、蜘蛛に姿を変えて天井から下り、爺を食ってやろうと話す声を、当の老爺自身が耳にした。老爺は村の若者を呼び集め、夜通しいろりに薪をくべ続けさせ、天井から降りてきた蜘蛛を炎の中へ放り込んで退けたと伝わる。以来、大晦日には火を大きく焚き、夜に現れる蜘蛛を忌む習わしが残ったという。
- 広まり方
- 1989年の『民俗文化』に掲載された、菅沼晃次郎「鬼行事の伝承と復活の思想」に記録されている。
- 地域
- 兵庫県たつの市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ