おに
鬼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 神山の鬼と石段作りを賭けた村は豊作を得て鬼を祀り、なまはげも武帝に従った鬼に由来するという。
- 細部
- 昔、神山の奥に住む鬼が毎年現れては田畑を荒らして村人を困らせていた。そこで村人は、鬼が一夜のうちに百段の石段を作り終えられなければ、以後二度と姿を見せないという約束を持ちかけた。ある夜、鬼は石段を作り始め、あと一段で百段というところまで進んだが、そこで一番鶏が鳴いてしまい、鬼は姿を消してしまったという。それ以来この土地では豊年満作が続くようになったため、村人は山の頂に祠を建て、鬼を神として祀るようになった。不浄とされる女性がこの石段を三段以上上ると石に変わってしまうともいい、祭礼の日には村人が餅を供えに訪れる。端午の節句に菖蒲と蓬を飾る習わしも、鬼に追われた者がこれらの茂みに隠れると鬼が退散せざるを得なかったという話に由来するとされる。また、中山人形にはなまはげをかたどった土偶があり、この行事は、はるか昔に中国から男鹿半島の本山へ渡って来た漢の武帝が、五匹の鬼を家来として引き連れていたという伝説に基づくとされる。鬼たちは武帝に仕えてあらゆる苦役をこなしていたが、正月十五日だけは特別に暇を出され、望むことを自由に行いながら村里へ姿を見せていたのだという。
- 広まり方
- 1913年の『郷土研究』所収、真崎芳男による「男鹿神山」、1923年の『なら』所収、高田十郎による「各地のいひならはし(其五)」、1935年の『旅と伝説』所収、木村玄三による「玩具の伝説を語る」に、それぞれ記録がある。
- 地域
- 秋田県男鹿市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ