おに
鬼
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 正月の若木迎えの際にガヤの木を戸口に立てておくと、のぞき込んだ鬼が尖った葉先に目を突かれるという。
- 細部
- 黒部市宇奈月町には、正月に若木を家へ迎える行事にあわせてガヤの木を戸口に立てる習わしが伝わる。ガヤの葉先は針のように鋭く、家の中をのぞこうとした鬼がこの葉に目を突かれてしまうため、魔除けとして選ばれたのだという。下立の一部の家では、さらに手の込んだ工夫が加えられていた。ガヤの木に月の数を記した札を挟んで窓口に掲げるのだが、閏月があって十三か月になる年はわざと「十二」と書き、平年で十二か月の年は逆に「十三」と書いて、実際とは違う数を示す。数字の食い違いを不審に思った鬼が近寄って確かめようとしたところを、やはり尖った葉先が目を突くのだという。
- 広まり方
- 『富山県史 民俗編』1973年所収、漆間元三による第八章「十三月」の記述に見える。
- 地域
- 富山県黒部市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ