おに
鬼
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 節分に柊鰯を戸口に飾り、豆は焦がしすぎず炒り、厄年の者は夜更けに四辻で金を撒くなど、鬼除けの習わしが多く伝わる。
- 細部
- 真言宗の家では節分の日、戸口にオニノメッキと呼ばれる柊の枝と、鰯の頭を刺した串を一緒に立てておく。鬼が鰯の頭欲しさに近寄っても、柊のとげに刺されてたまらず山へ逃げ帰ってしまうという仕組みである。豆を炒るときには、普段よりもわずかに焦げ目をつけて炒るのがよいとされ、黒い部分が少なすぎると、豆の実がなる時分にその家の娘が鬼にさらわれてしまうと言い伝えられている。ここでいう鬼は、一つ目の姿をしたヤギョウサンという化け物のことだとも語られる。家を新築する年には土地の四隅に青竹を立てて注連縄を張り、節分の夜が明けてその縄が切れていれば、鬼が通り過ぎた印として工事を取りやめた。厄年にあたる男女は、山の尾根が里へ突き当たる場所や四辻というマノモンスジ(マショウノミチ)へ、節分の夜遅くに人目を避けて出向き、金をまいてから着物や帯に触れて帰る。こうすることで自分についた厄を鬼に持ち去ってもらえるとされ、撒いた金は決して拾ってはならず、拾えば厄が身につくとされていた。
- 広まり方
- 『香川県史 民俗』1985年、武田明が担当した節分にまつわる各項の記録をまとめたもの。
- 地域
- 香川県東かがわ市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ