おまきもののたたり
お巻物の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 正月十四日の念仏祭りで当番に回すお巻物は中身を見ると病気になるとされ、開封は方丈への依頼一度きりだった。
- 細部
- 小菅村の金風呂集落では、正月十四日に念仏祭りという行事が営まれてきた。この祭りでは、一年ごとに順番で当番の家へと受け継がれていく「お巻物」と呼ばれる品があったが、その中身を見てしまうと病気になると恐れられ、長らく誰も封を切ろうとしなかったという。それでもあまりに気にかかるということで、ただ一度だけ、方丈さんと呼ばれるお坊さんに頼んで中を確かめてもらったことがあった。開けてみると、中身は障子紙に文字だけが書かれた掛け軸で、もともとは遠く埼玉県飯能の寺に伝わっていたものだと分かった。祟りを恐れて代々封印されてきた品の正体が、思いのほか穏やかなものだったという結末を持つ話である。
- 広まり方
- 1984年の『民俗採訪』所収「山梨県北都留郡小菅村」(国学院大学民俗学研究会)に記録されている。
- 地域
- 山梨県小菅村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ