つるのおくりおおかみとしおのさほう
都留の送り狼と塩の作法
国内
未確認生物
- どんな話か
- 骨が刺さって苦しむ狼を助けたら家まで送り届けてくれた話と、後ろを振り返らず塩で労うと去る送り狼の作法。
- 細部
都留市には送り狼にまつわる話が伝わっている。あるおばあさんが嫁ぎ先から夕方、子どもをおぶって天神峠にさしかかると、道の真ん中で一匹の狼がうなっていて先へ進めなくなってしまった。よく見ると喉に何かの骨が刺さって苦しんでいる様子だったので、それを抜いてやったところ、狼は家までついてきて送り届けてくれ、その後、風呂に入ってから再び出かけるときにも送っていったという。
また別の言い伝えでは、ひいお爺さんが送り狼につかれたことがあり、何かがついてくる気配がしても決して後ろを振り返ってはならず、転んでしまうと石を投げつけられるのでそれも避けねばならないとされる。無事に家へ帰り着いたらねぎらいの言葉をかけて塩をなめさせると、狼はそれで満足して立ち去っていくのだという。
- 広まり方
- 『平栗・加畑の民俗 山梨県都留市宝』(都留文科大学民俗学研究会、1985年)と『甲斐路』1989年掲載、堀内真「都留市谷村の昔話―安藤千鶴子氏の伝承を中心として―」に記録がある。
- 地域
- 山梨県都留市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ