おくりおおかみ
送りオオカミ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 一定の間隔を保ったまま背後をついてくる狼で、逃げ出したり転んだりした者だけが噛まれると語られる。
- 細部
- 夜道を行くと、狼が距離を詰めるでもなく離れるでもなく、同じ隔たりのまま背後を歩き続けるという。言い伝えでは、この気配に耐えかねて走り出したり、あわてて足をとられ転んだりした瞬間に噛みつかれる。だから振り切ろうとはせず、平静を装って歩き通すことが身を守る唯一の作法とされた。狼のほうから先に害意を示すわけではなく、人の側の動揺こそが危険を招くという語り口になっており、山あいの夜道を歩く者への心得として伝えられてきた。
- 広まり方
- 1977年の『中京民俗』所収、丸山崇・原良輔・塚本隆・土川博邦による「伝説」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ