いわみのおくりおおかみとわらじ
岩美の送り狼と草鞋
国内
未確認生物
- どんな話か
- 遠くへ出た帰り道に跡をついてくる送り狼はつまずくと襲うとされ、七村の神主を穴に隠して千匹の狼から守った話もある。
- 細部
岩美町では、遠出した帰り道にずっと一匹の狼がついてくることがあるといい、これを送り狼と呼んでいる。ふだんはおとなしくしているものの、歩いていて足をとられたり体をかがめたりすると急に牙をむいてくるとされ、無事に家へたどり着いたあとも油断してかがんだ姿勢で草鞋を脱いではならず、両足をそろえたまま脱ぐのが決まりであった。脱いだ草鞋を投げ与えると、狼はそれをくわえて山へ帰っていったという。
似た話として、七村の神主があるとき狼に連れ添われて帰る途中、不意に着物の袖をくわえて引っ張られたのでそのまま身を任せていると、山の頂へと導かれ、掘られた穴の中に入れられたことがあった。ほどなくして街道を千匹もの狼が列をなして通り過ぎていき、神主はその狼のおかげで難を逃れたのだとされる。
- 広まり方
- 1970年の『民俗採訪』に掲載された、國學院大學民俗学研究会による鳥取県岩美郡岩美町旧小田村の調査記録に記録がある。
- 地域
- 鳥取県岩美町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ