いなのれいをうけてさるおおかみ
伊那の礼を受けて去る狼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道で背後を付いてきて、礼を述べて一服すると去っていったという狼。
- 細部
- 牧の集落から戻るときは山林のなかを抜けねばならず、夜更けに歩いていると獣が後ろから付いてくる。振り向けば飛びかかってくるので、決して後ろを見ずまっすぐ前を向いたまま進むのが作法とされた。ある程度歩いたところで腰を下ろし、ありがとう、もう家は近いから心配はいらないと声を掛けて一服していると、獣はそのまま帰っていったという。恐ろしい相手でありながら、礼を尽くせば害を加えないものとして語られている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、山犬の話の送りおおかみの項による。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ