ほくとのちゅうべえをおうおくりいぬ
北杜の忠兵衛を追う送り犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 上諏訪からの帰り道で送り犬に付きまとわれた忠兵衛の話と、転ぶと噛みつくとされた中馬追いの警戒。
- 細部
北杜市には送り犬にまつわる話が伝わっている。忠兵衛という人物が上諏訪からの帰り道、立沢に着いたころには日が暮れてしまい、花戸ヶ原にさしかかったところで送り犬に付きまとわれるようになった。人家の近い小荒間まで来るといったんいなくなるものの、そこを外れるとまた山犬がついてくるということを繰り返し、谷戸村大芦の入口にある鳩川の橋のたもとまで来たところで「ご苦労よう」と声をかけると、ようやく犬は姿を消したという。
荷を運ぶ中馬追いたちの間では、送り犬は人が転ぶと噛みついてくると信じられており、夜道になるととりわけ用心深く歩いたと語られる。腰には沓切りという小さな鎌を必ず携えており、これは身を守るためであると同時に、火打石として素早く火を起こすためでもあった。山犬は火を見るとすぐに逃げていったのだという。
- 広まり方
- 1992年の『甲斐路』に影山正美が記した「棒道周辺の伝説」に、二つの話としてまとめて収められている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ