おこぞっぴ
お小僧火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 満願寺の杉に見えるという怪火で、和尚に苦しめられて死んだ小僧の魂だと語られる。
- 細部
- 栗尾の満願寺の裏手には、夕暮れどきに火がちらつくと言い伝えられてきた。由来は寺で虐げられた小僧の無念だという。ある話では、和尚が丑三つ時に祠の灯明をともす役を小僧に言いつけたが、強風で提灯が消えて引き返してきたのを、和尚は怖じ気づいて逃げ帰ったものと決めつけ、懲らしめに杉へ縛り付けた。翌朝には小僧が事切れており、和尚は亡骸を埋めて隠した。その夜から杉が明るく光り、以後毎晩この火が見えるようになったという。烏川のこちら岸から杉の梢を望むと見えるが、川を渡ると見えなくなるとも語られ、のちにその杉へ雷が落ちて根元から焼け、大量の蛇が出たとも伝わる。
- 広まり方
- 1917年の『郷土研究』所収、平瀬麥雨の報告、1980年の『昔話―研究と資料―』所収、手塚順子の信州安曇地方の昔話、1990年刊行の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』の寺や堂の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県安曇野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ