おきつねさま
おきつね様
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 集落内で悪事を働いた者には、おきつね様と呼ばれる狐霊が取り憑くとされた制裁的な言い伝え。
- 細部
- 萩市福栄村紫福地区に伝わる、狐の憑依にまつわる話である。集落の中で人の道に外れた振る舞いをした者に対しては、おきつね様と呼ばれる存在が取り憑くのだと語られていたという。表立って罰する仕組みがない小さな共同体の中で、目に見えない狐の力を持ち出すことによって、住民同士が互いの行いを律する役割を果たしていたとも考えられる。とりつかれた者がどのような様子になるかまでは記録が残っていないが、名指しで「おきつね様」と呼ぶこと自体が、一種の戒めの言葉として機能していたようである。
- 広まり方
- 1976年の『常民』に掲載された中央大学民俗研究会「山口県阿武郡福栄村 紫福地区 調査報告書」に記録されている。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ