おきくのたたり
お菊の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 殿様に寵愛されたお菊が蛇とムカデの樽で殺され、以後その祟りで寺の山門が焼け続けるという。
- 細部
- 小幡の殿様が妙義で見初めた菊という女性を侍女として召し抱え、深く寵愛するようになった。そのためほかの侍女や奥方から恨みを買うようになり、あるときお菊が殿様に差し上げるはずの御飯に針が仕込まれるという事件が起きた。殿様はこれに激怒してお菊を責め立て、お菊は宝積寺の山門まで逃げのびてかくまってくれるよう頼んだが、寺は門を開けようとしなかった。追手に捕らえられたお菊は、蛇とムカデを入れた樽に押し込められ、宝積寺の池に投げ込まれて命を落としたという。お菊の母は娘の無実を信じ、「お菊が無実なら芽が出ろ」と唱えながら池のほとりに炒りゴマをまいたところ、本来は発芽しないはずの炒りゴマから芽が出たと伝えられる。以来、お菊の祟りによって宝積寺の山門は、何度建て直しても焼け落ちてしまうのだという。
- 広まり方
- 群馬県史 資料編27 民俗3(1982年)所収、井田安雄による群馬の伝説の代表例に記録がある。
- 地域
- 群馬県富岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ