おきくむし
お菊虫
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 皿屋敷の話が尼崎にも伝わり、誤って飯に針を落として殺された侍女お菊の霊が虫になったという。
- 細部
- 皿屋敷の話は各地に伝わるが、尼崎にもその一つが残る。奉公先で誤って飯の中へ針を落としてしまった侍女のお菊が、城主青山太膳亮の怒りを買って殺されたのち、その怨霊が虫となって現れたのだという。この虫はお菊虫と呼び習わされている。伝えではそれで話が終わるのではなく、お菊虫はそのままの姿にとどまらず、やがて蝶へと姿を変えて飛び立つのだとも語られる。処刑された侍女の無念が虫の姿を経て蝶になるという展開が、この地域の皿屋敷譚の特徴になっている。
- 広まり方
- 『郷土趣味』1923年掲載、清水時顕「人が虫になった話」と、『近畿民俗』1972年掲載、柏原夫佐子「おばあさんから聞いた話」の双方に記録がある。
- 地域
- 兵庫県尼崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ