おかりみやちかくのかいか
御旅宮近くの怪火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 東照宮御旅宮周辺で相次いだ怪火や巨石の怪異は、いずれも狐の仕業らしいと噂されたという4つの言い伝え。
- 細部
東照宮の御旅宮、今の東六番小学校のあたりでは、昔からたびたび不思議な出来事が起きたという。ある雨の夜、菊田治助という者がその傍らを通りかかると、花京院通の四辻には無数の杭が炎に包まれてばらまかれていた。菊田治助はそのまま家路についたが、雨の中で燃えていたことが妙に気にかかり、翌朝改めて確かめに行くと、燃えさしの薪はおろか炭のかけらひとつ見当たらなかったという。
元禄17年(1704年)頃には、小路いっぱいに高さ一丈ほどの巨石の柱が道をふさいでいたことがあり、喜兵衛という者が抜き打ちに斬りつけると確かな手応えがあった。翌朝行ってみると、その角の石が三寸ほど斬り込まれており、その跡は長く残っていたという。また別の雨の夜には、杉の梢に提灯の明かりがともり、衣類の紋様まではっきり見えたこともあった。さらには辻番所の上で火が燃え動き、北六番町の方へ移動していく途中で小僧の姿に変わったという話も伝わる。これらはいずれも、この一帯に多い狐の仕業だろうと語られてきた。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の妖怪変化・幽霊「事例篇」に4話が収められている。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ