おじか
牡鹿
国内
未確認生物
- どんな話か
- 光る尾を持つ雌鹿を追った猿丸太夫が、蛇と百足の戦いを目撃し、鹿の頼みで百足を退治したという話。
- 細部
- 会津若松近くの小野嶽のふもと、小野に住んでいた猿丸太夫が、あるとき雌鹿を矢で射ようとしたことがあった。ところが矢はどうしても当たらず、見ればその尾がなぜか光っている。不思議に思い後を追いかけたが、鹿の姿はふっと消えてしまった。日が暮れると、西からは蛇の姿をしたもの、東からは百足が現れ、たがいに激しく噛み合い始める。猿丸太夫は、先ほどの鹿が蛇の化身であり、助太刀を求めていたのだと悟った。矢の先に唾をつけて百足を射ると、百足はたまらず退散していったという。動物の姿を借りた者たちの戦いに人が助勢する、異類合戦譚の一つである。
- 広まり方
- 1938年の『旅と伝説』所収、野口長義「南会津の民俗(一)」に記録がある。
- 地域
- 福島県南会津町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ