おいぬさま
オイヌサマ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 喉に魚の骨をつまらせた老人を、身延から額を借りて祀るオイヌサマが喉をなでて治したという話。
- 細部
- なに左衛門という家では、身延の奥の方からオイヌサマの額を借りて祀り、日々の食事のたびに塩を供えていたという。あるとき、その家の年寄りが喉に魚の骨をつまらせ、医者にも見放されるほどの重態になった。お嫁さんがオイヌサマに塩を盛って祈ったところ、親戚が訪ねてきた際に玄関の外へ黒くて大きな子牛のようなものが立っていたという。周りの者が寝静まる中、一人で苦しんでいた年寄りの喉を、オイヌサマがそっとなでて治してくれ、体は楽になった。そのお礼として、後日わざわざ身延の奥まで、わらじを何足も作って納めに行ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1979年の『井戸の民俗 山梨県北都留郡上野原町棡原』(都留文科大学民俗学研究会)が、口承文芸の昔話としてこの話を記録している。
- 地域
- 山梨県上野原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ