おいぬさま
御犬様
国内
未確認生物
- どんな話か
- 村に迎えた御犬様が落とし穴に落ち、助けようとした藤蔓を噛み切られて村人は恐れて去り、後日再び落ちて射殺されたという。
- 細部
- 村に迎え入れられていた御犬様が、あるとき落とし穴に落ちてしまった。村の男が藤蔓で編んだもっこを使って引き上げようとしたところ、御犬様は鋭い牙でその蔓をたちまち噛み切ってしまった。あまりの獰猛さに恐ろしくなった村人たちは、穴に梯子だけをかけて、そのまま御犬様をその場に残して立ち去ってしまったという。御犬様はその後自力で穴から抜け出して事なきを得たが、後日再び同じように穴へ落ちてしまい、今度は鉄砲によって撃ち殺されてしまった。一度は助けを拒んで逃げ出した村人たちが、二度目には猟具でもって最期を迎えさせたという結末が、御犬様への畏怖と処遇の変化を物語っている。
- 広まり方
- 1932年の『設楽』誌に掲載された世智辯生「三ツ瀬村旧事」に記録がある。
- 地域
- 愛知県東栄町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ