おいなりさま
お稲荷さま
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 蕨市錦町では、コウチャンという男に稲荷様がのり移る「トオカミ」という儀式が行われ、集まった人々の質問に答えたが、政治についてだけは語らなかったという。
- 細部
- 蕨市錦町では、コウチャンという男を中心に、稲荷様をのり移らせる「トオカミ」という行事が行われていた。コウチャンは稲荷様のほうへ背を向けて座り、頭に鉢巻を締めて榊の枝や幣束を手にする。あるいは手ぬぐいで目を縛って座ることもあった。周囲の人々が取り囲んで唱え言を繰り返すと、やがて体が震えだし、稲荷様がのり移ったとされた。家長格の人物が前へ進み出ると稲荷様はたいそう喜び、挨拶を交わしたのちに人々からさまざまな質問を受けたが、政治に関する話題だけは最後まで答えることがなかったという。
- 広まり方
- 1988年刊行の雑誌『西郊民俗』に大島建彦が発表した「蕨市のトオカミ」に、錦町の事例として記録されている。
- 地域
- 埼玉県蕨市
- 年代
- 大正時代〜昭和初期
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ