おひでりさま
オヒデリ様
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 対馬に伝わる神様オヒデリ様の妊娠にまつわる禁忌と、御神木を売った家に起きた祟りの話。
- 細部
- 対馬地方では、神無月の間よその神々に代わって留守を守る神とされるオヒデリ様について、二つの話が伝わっている。一つは、この神が留守中に身ごもり、山の入り口が開くころまでに出産の紐をほどくという言い伝えで、その期間中は臼をひく音を立てたり大声を出したりしてはならないとされ、実際に大きな声を出したせいで口が曲がってしまった者もいたという。もう一つは、オヒデリ様の山の一部と大きな欅の木を、氏神の維持費を工面するために売り払ったところ、区長の次男の足が動かなくなり、様々な祈祷を試みても効き目がなかった話である。のちに和尚に神が乗り移り、欅を売ったことが原因だと告げたため、代わりの欅を植えたものの、当の次男は結局助からなかったと伝えられている。
- 広まり方
- 1937年の『旅と伝説』所収、鈴木棠三「対馬神道記(一)」に記録がある。
- 地域
- 長崎県対馬市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ