おぼすなさま
オボスナ様
国内
未確認生物
- どんな話か
- オボスナ様(稲荷様)は病封じのトリゴや月占いの紙、鳴き声の違いで吉凶を示すと伝わる。
- 細部
- たびたび引きつけを起こして命に関わる病を抱えていた男児が、それが治まるようにとオボスナ様、すなわち稲荷様にトリゴとして捧げられ、毎月二十日には小豆や握り飯、生の油揚げ、ゆで卵などが供えられた。供え物は堂マブリが一度稲荷様に上げてから、お下がりとして本人に食べさせる習わしだった。十二月に供えたものは正月二十日のお供開きで下げられ、この日には一年分の月を書いた紙をオムロに供えておき、悪いことが起きそうな月ほど紙が多くむしり取られているのだといい、逆にまったくむしられていない家はかえって不安視された。また、稲荷様の鳴き声にも意味があり、ジャゲジャゲという音は良い知らせだが、コンコンという鳴き方は凶事の前触れとされ、堂マブリが村中に触れて回っても、そのようなときは不思議と火事が起きるのだと言われている。
- 広まり方
- 1941年の『民間伝承』所収、瀬川清子「秋田県鹿角郡花輪町の民俗」に記録がある。
- 地域
- 秋田県鹿角市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ