おぼ
おぼ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 難産で死んだ妊婦が墓の中で産み育てるという赤子おぼが通行人に抱っこを頼み、正しい作法で抱けば難を逃れるという。
- 細部
檜枝岐村に伝わるおぼとは、赤ん坊を産めないまま亡くなった妊婦が、墓の中で産み落とした子を死霊のまま育てているとされる存在である。鳴滝へつりという場所にはおぼ桂と呼ばれるかつらの木があり、そのあたりに出没するとされる。おぼの死霊は赤ん坊を連れて飴を買いに出たり、通りかかった人に抱っこを頼んだりするといい、うかつに普通の抱き方をしてはならないとされる。そのため、身重の女性は生きているうちに身二つにして弔うか、それがかなわない場合はわら人形をおぼ代わりに添えて葬るものとされた。
夜道で女に赤ん坊を抱くよう頼まれた際は、必ず相手に背を向けて抱くべきだとされ、実際にそのようにして助かった例では、赤ん坊が羽織のひもを一生懸命そろえようとして泣き出したためかみつかれずに済んだといい、これにちなんで羽織のひもは同じ長さにしないものだとも伝えられている。
- 広まり方
- 1964年の『福島県史』第23巻民俗1所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「会津檜枝岐村民俗誌」の妖怪の項に記されている。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ