おばめ
オバメ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 宝塚市小林の武庫川沿いにある石塚は、踊りに誘われて連れ出され生き埋めにされた者を弔うといい、夏の夜に火が出るという。
- 細部
- 宝塚市小林を流れる武庫川のほとりには、亀井戸の社と呼ばれる石を積んだ塚がある。伝えによれば、この塚は川の向こう側の村で踊りが催されると聞かされて誘い出され、そのまま石で押しつぶされる形で命を落とした人物を葬った場所だという。無実の者が騙し討ちのような形で命を奪われたといういわく付きの由来のためか、夏の夜になるとこの塚のあたりからオバメと呼ばれる火が現れると語り継がれている。踊りという楽しげな誘い文句が実は死へ通じる罠だったという筋立てと、その後も消えずに現れ続ける火の存在とが結びつき、川べりの塚全体が不気味な言い伝えとして地域に残ってきた。
- 広まり方
- 1940年の『民間伝承』所収、辰井隆「妖怪名彙に寄す」に記録されている。
- 地域
- 兵庫県宝塚市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ