くじらになったおばあさん
鯨になったおばあさん
国内
未確認生物
- どんな話か
- 火事を出したおばあさんが死後、鯨となって浜に打ち上がり、その代金で村の借金を返したという話。
- 細部
- あるおばあさんは自分の不始末で家を焼いてしまい、深く悔いて、自分が死んだら鯨にでもなって詫びをしたいと繰り返し口にしていたという。その言葉どおり、おばあさんが亡くなって数年後、村は思いがけず大金を返済するよう求められて困り果てた。ところが翌年、大きな鯨が浜に打ち寄せられ、村人がこれを引き込んで売り払ったところ、ちょうど借金を返せるだけの金額になった。人々はこの鯨こそ、生前の約束を果たしに来たあのおばあさんの生まれ変わりに違いないと語り合ったという。
- 広まり方
- 1996年の『日本常民文化紀要』所収、松崎憲三「寄り鯨の処置をめぐって-動植物の供養-」に記録がある。
- 地域
- 石川県珠洲市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ