おあちゃいなり
おあちゃ稲荷
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 本庄市児玉町に伝わる話で、阿佐美氏の館に仕えた奥女中おあちゃが同僚にねたまれ殿様に斬られて死に、亡霊となって祟ったため弔いに「おあちゃ稲荷」が建てられたという。
- 細部
- 本庄市児玉町には、阿佐美氏の館にまつわる悲劇の話が伝えられている。この館には奥女中としておあちゃという女性が仕えていたが、同じ立場にあった他の腰元たちから深くねたまれる身の上にあった。その恨みが積もった末、おあちゃは殿様の手にかかって斬り殺されてしまったのだという。理不尽な死を遂げたおあちゃの魂は、その後亡霊となってこの地にたびたび祟りをもたらしたと伝えられている。人々はこの祟りを鎮め、無念のうちに命を落としたおあちゃを弔うため、「おあちゃ稲荷」という祠を建てて祀ったのだという。以来この祠は、地域でおあちゃ稲荷と呼ばれ語り継がれてきた。
- 広まり方
- 1986年刊『新編埼玉県史 別編2(民俗2)』第十二章第二節「霊魂」(根津富夫)に収録されている。
- 地域
- 埼玉県本庄市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ