あいなんのつりばりがみのぬれおなご
愛南の釣針髪のヌレオナゴ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道で美しい娘の姿を装い、笑い返した者を釣針のような髪で追い回す女の怪。
- 細部
- 夜、越の尻の山沿いの道を庄屋佐藤家へ向かっていた飛脚が、この怪に出会った。赤子を抱かされたものの、腕の中でそれが石に変わったため投げ捨てて逃げ出す。追ってくる相手の髪の先は釣針の形をしており、駆け込んだ佐藤家の板戸には髪で引っ掻いた跡が残ったという。桜岡を通りかかった青年の話も伝わる。見目のよい娘に出くわし、つい笑みを返したところ、相手は乱れた髪を振り立てて飛びかかってきたという。青年はどうにか自宅へ駆け戻り、厚い板戸を閉め切って難を逃れた。障子戸では髪の先に引っ掛けられて開けられてしまうという。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」と、1983年の『愛媛県史』所収、同じく佐々木正興による憑きもの・妖怪伝承の記述に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ