ぬらりひょん
ぬらりひょん
国内
未確認生物
- どんな話か
- 瀬戸内海に浮かぶ球状の妖怪で、捕まえようとすると沈んだり浮かんだりして人をからかうとされる。江戸時代の妖怪絵巻では瓢箪頭の老人としても描かれた。
- 細部
- 岡山県では「海坊主」の一種とされ、瀬戸内海に浮かぶ球体として伝わる。捕まえようとすると沈んだり浮かんだりして人をからかう。一方、秋田県の江戸時代の記録『雪の出羽路』では、百鬼夜行の一員として言及されている。妖怪絵巻に描かれた瓢箪頭の老人姿と、水にまつわる民間伝承の球体は、本来は別の存在だった可能性が高いとされる。別の記録では、秋田の民間伝承が百鬼夜行の一員とする点には触れるが、『雪の出羽路』という書名までは確認していない。現代の「妖怪の総大将」という像は後代に定着したものと説明されている。
- 広まり方
- 現在広く知られる「妖怪の総大将」というイメージは、1929年に藤沢衛彦が「怪物の親玉」とキャプションを付けたことが拡大解釈され、水木しげるの漫画やアニメを通じて一般化した後付けの俗説であることが妖怪研究者によって指摘されている。古い伝承がメディアを通じて別のキャラクター像に上書きされていく過程は、現代の都市伝説が形を変えて広まっていく現象の好例となっている。
- 地域
- 岡山県瀬戸内海沿岸、秋田県など
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ