のうぞういけのぬし
能蔵池の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 能蔵池には赤牛の主が棲み、日照りに雨を呼び膳椀まで貸したが、粗末に扱われて甘利山の椹池へ移ったという。
- 細部
- 能蔵池の底には赤牛の姿をした主が棲んでいたと語られる。日照りが続くときにこの池へ雨乞いを願い出ると水を降らせてくれたばかりか、たいていの望みごとを叶えてくれたという。祝い事などで大勢が集まり膳や椀が足りないときにも、頼めば必要な数だけ池から貸し出してくれた。しかし、借りた膳椀を期日どおりに返さない者や池で汚れ物を洗う者が相次いだため、ついに赤牛は機嫌を損ねてこの池を離れ、甘利山にある椹池へ移って新たな主となったという。
- 広まり方
- 1991年の『甲斐路』に掲載された、影山正美「椀貸し伝説考―市の始原的風景を探る―」に基づく。
- 地域
- 山梨県南アルプス市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ