あいなんのあかごごえとくうふくののつご
愛南の赤子声と空腹のノツゴ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 赤子のような声で鳴き、人に取りついて空腹や足の重さをもたらすと語られる怪異。
- 細部
山犬や夜雀と並んで人に取りつくものとされる。憑かれるとひどく腹が減るが、何か少し口に入れれば取りついたものも落ち着くという。子が野で泣き出したときにも、ノツゴにつけられたと言われた。ソラの山で、手のひらに収まるほどの真っ白なものを拾って帰った女が、それはノツゴだと叱られたという話も残る。足は四本あるが、歩く様子は転がるのとさして変わらないとされた。九月十六日の祭りの晩、金毘羅に近い川原でアワーアワーと赤子のような声が忙しなく上がり、ひどく寂しく感じられたとも語られる。
草履をくれと言って追ってくると足が重くなるが、草鞋のチや鼻緒を切って与えれば動けるようになる。漁師に憑くと頭がぼんやりして手足がしびれ、艪が漕げなくなるため、大晦日に煎った豆を撒き、それをオキバコに供えておいたという。
- 広まり方
- 1959年の『西郊民俗』所収、大島建彦「山の獣の話―南豫僧都雑記(三)―」と、1983年の『愛媛県史』所収、佐々木正興による憑きもの・妖怪伝承の記述に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ