からつのきつねにねがうじゅそ
唐津の狐に願う呪詛
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 悪狐に願う呪詛の作法や、嫁ぎたがらない女を引き留める足止めの釘など、戦後まで呪いの実例が語られている。
- 細部
- 呼子町では、昭和二十年頃までは実際に呪いをかける行為が行われており、話し手の知人の親戚もその対象になったことがあるという。鎮西町に伝わる方法では、誰かを呪おうとする者はまず悪い狐に頼み、ボール箱の中に小豆御飯を盛って鯛を二枚枝に掛け、そこへ祈りを捧げる。実際にその場を見た人によれば、箱には狐の毛が数多く付着していたそうである。また、結婚から逃げようとする女性を引き留める呪法として、人目を避けて大きな杉の木に草鞋の片方を五寸釘で打ち込む足止めの術も伝わっており、釘を打つ本数はその年の月の数と決まっていたという。
- 広まり方
- 1999年の『常民』所収、中央大学民俗研究会による佐賀県東松浦郡呼子町の調査報告書と、1968年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による佐賀県東松浦郡鎮西町打上の調査記録二件に、それぞれ記録されている。
- 地域
- 佐賀県唐津市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ