のりこし
ノリコシ
国内
未確認生物
- どんな話か
- ノリコシは坊主頭の影法師のような妖怪で、見ようとするたび大きくなり屋根を越えて消えるという。
- 細部
- 遠野市に伝わるノリコシという怪異は、影法師にも似た姿をしているという。はじめは坊主頭の人影として現れるが、それが何者か確かめようとよく見つめると、そのたびにめきめきと背丈が伸びていき、しまいには屋根を飛び越えていってしまうという。上から見下ろすようにして正体を見極めようとするとよいとも語られる。土淵村に住んでいた権蔵という鍛冶屋にまつわる話も残っている。ある夜、権蔵が師匠の家に戻ってみると、屋内で師匠の妻の様子をひそかにうかがっている見知らぬ男の姿があった。権蔵が近づいていくと、男はじりじりと後ずさりして庭先の雨打ち石のあたりまで退がり、そこから急にその背丈が伸びはじめ、あっという間に屋根を越えて闇の中へと消えていったという。
- 広まり方
- 『民間伝承』1938年掲載、柳田國男「妖怪名彙(四)」および『柳田国男全集』1997年収録『遠野物語拾遺』の記録をまとめた。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ