まつやましののびあがりほりへきえるかげ
松山市ののびあがり堀へ消える影
国内
未確認生物
- どんな話か
- 堀端に立つ丈の高い影で、正体を言い当てられると水へ飛び込んで消えたと語られる。
- 細部
- 明治の終わりごろ、語り手の祖父が芝居見物のために松山まで出かけ、夜半を回ってから帰路についた。堀のふちへ差しかかったところ、道の先にやけに背丈のあるものが突っ立っている。連れの一人がカワウソではないかと口にしたとたん、その影は崩れるようにして堀の水中へ落ちていった。祖父は後年、あれはカワウソが肩車をして高く見せていたのだと説明していたという。丈を増して見せる怪異を獣の仕業に結び付ける、この地方の語り口がよく表れている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、武智成彬「重信郷村昔話」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ